基本知識

窓ガラスコーティング施工の方法とは?具体的な流れや施工の手順を解説!

窓ガラスコーティング 方法

窓ガラスは外の景色を眺めたり、日光を取り込んだりするなど、日々の生活には欠かせない存在です。そんな窓ガラスを長く美しく保つために、「窓ガラスコーティング」を行うことをおすすめします。窓ガラスコーティングの効果は15年以上ともいわれますので、今回は窓ガラスコーティングの施工方法について、その技術的な仕組みから手順や流れまでを解説していきます。

1.そもそも窓ガラスコーティングとは?

窓ガラスコーティングを行う主な目的としては、「いろいろな外的リスクから窓や室内を守る」ことと、「室内環境を快適に保つこと」です。窓ガラスというのは無機質に思えますが、熱によって変形することも少なくありません。そうしたさまざまな要因が重なって、窓ガラスの耐久性は徐々に劣化していきますが、窓ガラスコーティングはそうした長期的な劣化を防ぐ施工になります。

窓ガラスは室内に光を取り込める反面、紫外線も多く透過してしまう性質があります。また、窓ガラスは遠赤外線も通してしまうため、特に夏は室温が上がり熱中症になってしまう方も少なくありません。そうした要因を極力なくし、快適な室内環境を手に入れるため、窓ガラスコーティングを考える人も多いのです。

2.窓ガラスコーティングの仕組み

窓ガラスコーティングとは、窓ガラス表面に対してガラス用に特化したコーティング剤を塗布することで窓ガラス全体の耐久性を飛躍的に高める施工になります。コーティング剤は硬度の高いガラス素材であることが多いですが、塗布するときは液状です。液状であることで、窓ガラス表面の微細な凹凸や大小さまざまな傷にもしっかりと浸透していきます。そして時間を置いてしっかり乾燥させることで徐々に硬化し、窓ガラス表面にバリアを構築します。こうした仕組みによってさまざまな外的要因に対する耐久性を発揮するのです。

施工方法は通常の塗装などとほとんど変わりません。まずコーティングする対象の表面を隅々まで綺麗にし、コーティング剤の吸着をしやすい環境を作ります。その後液状のコーティング剤の塗布を行い、しっかりと乾燥させることでその硬度を高めていくという手順となっています。

3. 具体的な施工の流れ①:現地調査・熱割計算

施工の前に、まずは「現地調査」を実施します。これはコーティング対象となる窓ガラスのチェックをはじめ、作業環境の確認の意味で行うことが多いです。その際はガラスの材質だけでなく、施工対象となるガラスの総面積も確認します。

施工面積は工期の長さに比例しますが、おおむね職人1人あたり・1日あたりの限界作業面積はおよそ20㎡~30㎡となっているので、大抵の戸建てやマンションであれば1日で作業が終わる計算になるでしょう。そして詳細な現地調査が終わったら、「熱割計算」を実施します。

熱割計算とは窓ガラスに発生する「熱割れ」を防ぐために行う計算のことを指します。「熱割れ」が起きるとさまざまな破損が起こってしまうので、これらは未然に防がなければなりません。

窓ガラスから差し込む日光の中には、紫外線だけでなく「熱」も含まれています。こうした日光による熱は窓ガラスを膨張させますが、日陰に位置し冷たいままの場所は変形せずそのままになります。この状態のギャップによって「熱応力」が発生し、それが大きくなると窓ガラス表面が割れたりひびが入ったりするのです。

熱割計算とはすなわち、1㎡ごとにこの熱応力がどの程度働くのかを事前に計算し、窓ガラス表面に対する負担がどのくらいかかるのかを把握する作業になります。そしてコーティング剤を塗布したときその耐性がどの程度長持ちするのかを試算する意味合いもあります。

4. 具体的な施工の流れ②:クリーニング・塗り・乾燥

熱割計算まで終わったら、窓ガラス表面を綺麗にする「クリーニング」という作業に入ります。これは、窓ガラス表面に細かい汚れが残っているときちんとコーティング剤が吸着しないためで、窓ガラス表面に付着している泥などの汚れや油膜、コーキングの残留物などの余計な汚れはすべてこの作業で細かく取り除いておきます。塗りムラが生まれるとコーティングの意味がなくなってしまうので、ここは慎重かつ丁寧に行わなければなりません。

クリーニングが終わるといよいよ施工です。液状のコーティング剤を全体に塗っていきます。コーティング剤はコーティングフィルムなどと異なり液状なので、コーティング部分につなぎ目がなく綺麗に仕上げることができるのが大きなメリットです。塗りムラが生まれないよう、丁寧にコーティング剤を伸ばし、全体にくまなく塗っていきます。

塗りが終わったら紫外線計測を行います。コーティング剤は紫外線透過率を極限までカットすることができますが、特に「クリスコート」の場合は紫外線カット率99%を誇っているため、その効果も大いに期待できるものになるでしょう。

また、塗り終わりには乾燥をしっかりさせます。乾燥させないと硬度が高まらないので、特に表面が硬化するまでの時間は細かいチリやホコリの付着を防ぐために細心の注意を払わなければなりません。この表面の乾燥時間の目安は季節や天候により異なりますが、おおよそ1時間~3時間程度です。なお全体が最大硬度に達するまでには24時間以上かける必要があるので注意しましょう。

5.まとめ

以上、窓ガラスコーティングの方法や具体的な施工の流れについて、目的や効果も絡めつつ一通り解説しました。コーティングにかかる施工の手順としては、思いのほかシンプルであることを理解いただけたのではないでしょうか。窓ガラスコーティングは一度施工すると15年以上状態が保持されるという報告もあり、一度やっておくと非常に長持ちする費用対効果の高い施工といえるでしょう。

富山県中新川郡立山町の「株式会社コーティングワークス柳平」では、窓ガラスコーティングを中心にさまざまな塗装施工を行っています。記事でも取り上げているコーティング剤「クリスコート」を導入しており、多くの効果が期待できる高品質なコーティングが可能です。窓ガラスコーティングを検討されている方はぜひご依頼ください。

お問い合わせはお気軽に(公式ホームページへ)